『ポエムの写真館』

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アメブロ、Instagram、Facebookに作家「KAO-G」の詩を紹介しました。(連作3部作3)<完結※連作1.2も添えて>

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【連作3部作3】
「出発」 KAOーG

僕の朝にはルーティーンがある

まずは、うがいと歯みがきと洗顔
それから全身が目を覚ますまで
ゆっくりと時間を掛けてシャワーを浴び
次は丁寧にヒゲを剃る

バスルームから出ると
テレビでニュース番組を流しながら
キッチンで朝食を作る

いつしか定番になった
カリカリに焼いたベーコンと
目玉焼きに1枚のトースト
締めにコップ1杯の牛乳を飲む

朝食を平らげた後は食器を
キッチンで洗ってから
もう一度歯をみがく
携帯電話がさっきからブルブルと
震えているけど朝は出ない事にしている

さあ、ここからは身支度だ
我ながら今日は行けていると思ってみる

何か忘れている事は無いか
部屋の中をグルリと見渡してみる

くずカゴに枯れた花束が入っていた
彼女との思い出が詰まった花束だ

僕は何かを断ち切るかのように
玄関に向かい扉を開けた

彼女が耳に携帯電話を当てて立っていた

僕を見るなり彼女は「ただいま」と言った

僕は少しだけ考えたフリをして
「おかえり」と彼女に言った

 

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(連作3部作2)

「いつまでもずっと」KAO-G

「やっぱりこれだよねー」と
母が作る朝食のにおいで
目を覚ます私

「おはよう」と言いながら食卓につくと
朝食が自動的に運ばれてくる

「ありがとう」と私が言うと
「どういたしまして」と母が返す

食卓の上の携帯電話がブルブルと震えた
私はとっさに手にとって画面を見たけど
出なかった

母はそんな私を見ても何も言わない

気が付くといつも
「あいつどうしてるかな?」って
考えている私が居る

母に「早く食べなさい」と注意される
私には「早くしなさい!」と聞こえた

「早くしないと!」と思う私の手の中には
携帯電話が握られている

「早くしないと!」と思う私の手の中には
携帯電話が握られている

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【連作三部作1】

「いつかきっと」 KAO-G

「ただいまー」と言っても
返事が無いひとり暮らしの部屋

毎日迎えてくれるのは
テーブルの上のひと束のドライフラワー

いや、ひと束の枯れた花束

携帯電話がブルブルと震えた
僕はとっさに画面を見たけど
出る事は無かった

花束をプレゼントした日
彼女は出ていった

僕はあの日からテーブルを使っていない

きっと彼女は僕のことを忘れているだろう
と思いながらも
彼女を忘れられない僕が居る

僕はいつまでこんな馬鹿げた事を
続けていくのだろう?
それともいつかきっとこんな気持ちも
良い想い出になるのかな?

なんて考えている僕はどうやら
苦笑いをしているらしい

 

 


  

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